そりゃ普通じゃない工場

CADCAMを6台を使う試作屋さんへ会社見学へ行ってきた。


厚木にある試作屋さんは総勢3名でマシニング2台とCADCAMがなんと6台(正確には1台のPCに6種類のソフトが入っている)もあった。
6台のCADCAMをすべて使いこなし、どれひとつHDDの肥やしになることなく状況に応じて使い分けている。
社長自らがすべてのソフトを操り、CADベンダーへオペレーションの改善注文を出す。
1つのCADは支給データの修復のために使い、IGESという中間フォーマットの精度を上げる、そのCADから出されるIGESはどのCADへ渡されてもほぼ100%元形状のまま再現出来るという。
別のCADは紙図面からデータを製作するのに使い、他数台のCAMの部分も2次元用3次元用と使い分けている。
なぜこの様なオペレーション方法も違うCADCAMを6台も使い、わざわざ複雑な事をするのかと聞いてみると、「すべてはスピードの為」だという。
「お客さんから要望される納期に間に合わせるために、気がついたらこうなった」と言っていた。
しかしそれぞれのソフトだって安くはない、その点については、「一般的なCADでも時間をかければ大抵の事が出来るが、専門特化したCADだと、1日掛かっていた仕事が1時間で出来る、そう考えると設備投資しない手はない」と。
注文のメールが届いて1時間以内には、加工の要望を書いた図面をお客さんに返すそうだ、その後承認をもらいOKが出れば、その日の晩には加工を始めている。
大抵のモノは1日あれば形になっている。
あるメーカーは量産が始まり、成形が間に合わないときは、ここで作った試作品を組み込んで販売しているという。
社長は「初期製品は買わない方が良いですよ」と言っていたが、量産品より精度は良いし、手作りに近い高級パーツが組み込まれているのだから、それを買った人はラッキーだ、中の部品代だけでその商品の本体価格より高いかもしれない。
3名の会社ではあるが月商1000万円を超える事があると言う。
製造業の平均的な売り上げは一人当たり70万円程だ、それが部品加工だけで月に1000万円稼ぐ事がどんなに大変かは想像を絶する。
この6台のCADCAMがあって始めて出来る芸当だろう。
また近いうちに時間を取って話をしに行きたいと思った。
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投稿者プロフィール

minaro
minaro株式会社ミナロ 代表取締役
「本当の価値はお金より物事にある」

【名前】
緑川 賢司

【肩書】
株式会社ミナロ 代表取締役
OCASILA inc. 代表取締役
NPO法人 全日本製造業コマ大戦協会 名誉顧問

【プロフィール】
2002年8月、二十歳から15年間勤めた木型製作所が閉鎖に追い込まれ、同業種の株式会社ミナロを起業。
「情報発信、BtoC、連携連帯」をキーワードに、中小製造業の世界で、いち早くブログやSNSを取り入れ、顧客数を1000倍にした。
2012年に『全日本製造業コマ大戦』を立ち上げ、現在までに全国150ヶ所以上で開催、参加チームも全国の中小製造業者を中心に延べ3000チームを超える。2015年2月には『世界コマ大戦』を開催し、7カ国の海外チームが参戦する等、世界を巻き込む一大プロジェクト事業に発展した。
2016年3月、新会社 Ocasila inc.を立ち上げ、「価値ある日本製を世界に通ずるハイブランドにする」をビジョンに、これまでに培った圧倒的な製造業ネットワークを元に中小企業の技術・製品を世界に向けて展開する業務を開始した。

【映画】
未来シャッター 主演
横濱の空の下

【テレビ/ラジオ出演】
NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京
TBSラジオ、文化放送、FMヨコハマ、他多数

【新聞掲載】
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、日刊工業新聞、神奈川新聞、他多数

【受賞歴】
産業Navi大賞2010、中小企業白書2013、メセナアワード大賞2013、総務大臣表彰2014、イベントアワード優秀賞2015

講演依頼.com
https://www.kouenirai.com/profile/8292

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