パソコン通信の時代から

@niftyの「ワープロ・パソコン通信」が終了するそうだ。


思えばもう10年以上ニフティとつき合っている。
当時はパソコン通信というとてもオタク的要素の強い閉ざされた空間に興味があった。
今ではEメールだが、電子メールと言っていた頃に、メールアドレスを持つ事が電脳系のハシリにはたまらなかった。
だが実は、メールをする相手が居ない、月に一度ニフティから案内メールが届くのが関の山だったりもした。
そう言えば電脳系アイドルの草分けだったチバレイは、最近ヨーガを教えている様です。
ニフティにはオンラインゲームがあった。
キャラクターコードだけで遊ぶのだが、コードを読み想像を膨らませるとまるで宇宙の彼方で戦っている様だった。
お陰で課金が月2万円を超える事もざらだった。
当時は定額制なんてものはなかった。
パソ通の魅力はなんと言っても電子会議室が充実していた事だ。
ジャンルで言えばなんでもある。
衣食住はもちろん、乗り物、科学、自然、株、カラオケ、有線なんてのもあった。
体験版フォーラムでは、外部スタッフとして協力したときもある。
そこでは、たまたま同時期に入会してきた二人が、会議室での投稿をキッカケに知り合い、オフ会に参加して仲良くなりつき合いだし、最後には結婚までしてしまった。
その頃はネットで知り合って結婚するなんて事は信じられない人達のほうが多かった。
今で言う出会い系のハシリだった。
面白いところでは、カミングアウト会議室なんて言うのもあった。
「あたしは実は・・・・」「おれも実は・・・・」なんて投稿がアップされていた。
最初は興味本位で読んでいたが、妙に真剣な投稿が多くて読むのがつかれた。
勉強になった会議室も多い。
ネットワークの設定、UNIXの質問、ハードウェアのトラブル、ソフトのTips等、役に立つ情報を沢山知る事が出来た。
でもUNIX系の会議室へ質問するときは非常に神経を使った。
「過去ログは全部読め! そんな事はマニュアルに書いてある!」と先住者がこわいのだ。
時代が変わっていくのは仕方がない、パソ通はその役目を十分果たしたと思う。
インターネットへ場を変えても、会議室や電子メールで築かれてきた作法は受け継がれて行く。
そう言えばココログもニフティのサービスだ。