映画「ハゲタカ」

週末に映画「ハゲタカ」を観てきた。


日本一の自動車会社に中国が買収を仕掛けるという話しだ。
(一部ネタバレあり)
主役は二人のファンドマネージャー。
一人は中国政府の手先となり、企業買収を仕掛けるが、実はその自動車会社を子供の頃から愛している。
もう一人はホワイトナイトを買って出たかつてハゲタカと言われていたファンドマネージャー、だが途中で自動車会社に契約破棄されてしまう。
それぞれ何兆円もの資金を動かし、買収合戦を繰り広げる展開には、すごい世界があるもんだと感心してしまう。
大企業の企業買収なんて、我々中小零細の製造業には関係のないことだが、もし中国が日本一の自動車会社を買収してしまったらどうなるだろうか。
技術は盗まれ、製造現場は日本国内に残らなくなるだろう。
そうなると分かっていても株主は、自己利益のためだけに、高値をつける方に売ってしまう。
ほとんどの投資家は企業を守ろうなんて気持ちは無い、ただのマネーゲームだ。
だが、映画の中で二人のハゲタカは、金儲けだけではないという側面も出ている。
結末の気になるかは、劇場へ。


映画の中には印象深い言葉がたくさん出てきた。
「俺たちは部品なんだよ、文字通り」
「地獄だね日本は。生ぬるい地獄だよ」
「強くならなければ人を殺してしまう。それが資本主義なんだ」
「こんな時代だからこそ、夢や希望を語るリーダーが必要なんです」

行き着くところまで行った資本主義。
ドラマとして観るのもおもしろいが、現実はさらにドラスティックだ。
金じゃない価値が見えればな
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