この年末に思うこと

今年ミナロの年末年始の休暇は12月30日より1月3日まで。
本日は半分仕事で、半分掃除です。


今年は町工場の我々にとってとても大変な一年だった。
仲間の工場も、閉鎖、移転、転業と相次いでいる。
ミナロは7年前に会社を起こして以来、初めて体験する不況だ。
当時も不況だったが、これほどのダメージはなかった。
(僕らはリストラはされましたが・・・)
ただミナロは、不況の時に生まれた会社だから、不況に強いという性質を持っている。
今年7月の決算では黒字を維持。
人も増えたが捌ききれない程の受注状況である。
7年間ミナロがなにをしたかは、このブログに書いてきたので割愛するが、これから起業する人たちには是非知っていて欲しい。
不況の時に生まれた会社は不況に強い、と。
世界的に見て・・・
専門家の景気予想では2010年後半に回復基調に入る、ということだ。
ミナロは年明け早々、中国市場の調査に行く。
中国はすでに世界の量産工場として地位は揺るぎようがない、いまさら日本が量産でコスト競争できるはずもなく、同じ土俵では競えない。
そこで、土俵を作る側になるための一歩を踏み出すのである。
大手メーカーから仕事をもらうだけの下請けでは、この先成長するどころか維持も無理だろう。
大手メーカーは自分たちの利益を出す為なりふり構わず牙をむく。
毎年のコストダウン要請に、パイの減少。
経団連の言いなりでは、日本から町工場はなくなる。
中小零細企業に従事する人が約7割も居るこの日本で、中小零細企業が無くなると言うことは、国が無くなると同義だと言ったら大げさだろうか。
中小零細企業の我々も、口を開けて待っているだけでは駄目だ。
いつまでも弱い立場を良いことに、援助や政策を待っていては、生かさず殺さずでいずれつぶれるだけだ。
経団連や政府に対等に物申せる地位を築いていかなければ、日本で産業する魅力は無くなって行く。
だって、いつまでも日本人で居たいじゃないか。
みなさん良いお年を
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