技術連携コンソーシアム

昨日はヨコハマ技術連携コンソーシアムに参加した。
今回は、山梨大学の先生方による講演が主体だった。


(1)新デバイス「弾性表面波集積素子による通信、光制御デバイス」          
山梨大学電気電子システム工学科 助教授 垣尾 省司 氏 
温度係数0の表面弾性波素子。光通信デバイスの広域化、音響工学によるファイバー光変調の集積デバイス、光マトリックススイッチ、光距離計などの各種の応用が期待される。
(2)ユビキタス「血液検査もユビキタス」          
山梨大学総合分析センター 助教授 寺田 伸幸 氏  
樹脂材料、レーザ加工、ラミネート技術を組み合わせたマイクロ流路形成技術(μ-TAS)を開発。これによる三叉マイクロ流路では血球を一個づつ流すことにも成功。いつでもどこでも、正確迅速な血液のユビキタス検査システムの紹介。
(3)最近の大学研究「山梨大学技術シーズ集の一言紹介」         
山梨大学知的財産本部 ディレクター 田中 正男 氏
(4)新材料「電圧をかけると動き出す不思議な導電性高分子」          
山梨大学応用化学科 助教授 奥崎 秀典 氏    
導電性高分子ポリピロールのフィルムが数ボルトの電圧印加により空気中で運動する現象を新発見。しなやかに動くソフトなロボットやアクチュエータ、人工筋肉材料への応用などが期待される。
(5)バイオ「生体高分子複合体の切断に画期的なレーザースプレー」          
山梨大学クリーンエネルギー研究センター 教授 平岡 賢三 氏  
生体高分子の分離切断に画期的なレーザースプレーを開発。遺伝子とタンパク質の分離や生体反応の追跡、血液や尿の高速スクリーニング、病気診断、水質検査への応用などバイオツール先端技術を紹介します。  
といったテーマの講演だった。
中でも奥崎先生の「電圧をかけると動き出す不思議な導電性高分子」にはとても興味を持った。
無機物であるはずの素材がある条件を満たすと、あたかも思考があるかのような振る舞いをする、これを利用した人工筋肉を使い、パワードスーツを試作している写真をみせて頂いた。
アシスト量は1.5倍だそうだ。
人間が10kgfの力を出すと、パワードスーツにより15kgfの力にしてくれるという。
映画エイリアン2に出てきたパワーローダーを想像する人も多いだろう。
将来ロボットの分野に行きたいミナロとしては今後の動向に注目したい。
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