なんてこった

先々週に検査治具の大量注文という記事を書いたが、今週に入りまたまたえらい事になっている。


一般的に検査治具が必要となるのは、金型が出来上がった時だ。
金型で成形した製品を検査するために、検査治具が使われる。
その金型生産台数が2年ほど前から徐々に増えてきて、この春先にピークに達している。
金型が増えれば検査治具も増える、また以前にもまして精度の管理が重要になってきているため、従来は検査不要だった部品にでも検査治具が必要となってきている。
だが、バブル崩壊後の金型屋と同じく、検査治具を作る工場も減っている。
そこへ来ての大量受注だ、キャパがまったく足りていない。
そんな時は、しかたなく順番待ちをして頂くしかないのだが、この業界特有の「ケツが決まっている」という言葉には抵抗むなしく説得する事が出来ない。
裏を返せば「ケツが決まっている」ならもっと早く発注してよ!と言いたいのだが、これもままならない。
今回受ける事になった、またはすでに作った検査治具の大半は、すでに金型が出来ていて製品が打たれている、明らかに手配が後回しになっていたツケだろう。
このツケをだれが背負うのか。
もちろんお金をもらい仕事にするのだが、対価はそれに見合っているかを考えると、非常に悩む。
さらに一生このままなのか?と思うと、何処かでやり方を変えていかないと無駄に歳を重ねるだけになりそうだ。
一般のものづくりは地味~な世界ですから