なかなか出来る事ではない

先日、ミナロへ来客があった。


訪問者は愛知県のS野さん。
以前よりミナロの事をホームページで知っていたという。
今は分けあって無職の身、早い話がリストラだ。
そして、これから再就職するにあったて、製造について勉強をしたい。
今までは設計だけの仕事しかやらせてもらえなかった、一度現場で働いたり意見交換をしたかったと言う事で、ミナロへ来社された。
しかしその切り出しが面白い。
大胆にもミナロのメールフォームより「勉強したいんです、会社へ伺っても良いでしょうか?」と始めてのメールとは思えない内容だった。
もちろん、即座にOKした事は言うまでもない。
こんな面白そうな事をほっておけるはずがない。(笑
来社された際に聞いたのだが、「メール出すのはものすごく勇気が要りました、今まで僕はこんなタイプの人間じゃ無かったんですけど、ダメモトでメールしたら快い返事が来てうれしかったです」という事。
当日は朝の10時に来社され、昼飯を共にし夕方まで工場見学されていた。
従業員の暇を見つけては、ノート片手に取材をしている。
どんな事をモットーに仕事をされていますか?」
行き詰まった時にはどうされましたか?」
等々。
ひょとしたら、社長よりも従業員について詳しくなってはいないかい?(笑
みどりかわにも質問が来たがまったく役に立つ回答ではなかった。
モットーなんか無い、強いて言えばモットーがない事がモットーだ。その時に応じて形も考えも進化しないと。」
行き詰まったときも無いから分からない、リストラに遇おうが見積が高かろうが、自分がどんだけ悩んだとろで世間から見ればハナクソ程度でしかない、それを行き詰まったと言うには早すぎる。」
こんな回答だったと思う、聞く相手が悪いのだ、あきらめて欲しい。
しかし、この一件でS野さんが取った行動はすばらしい、本当に勇気が要っただろう、手放しで応援したくなる。
行動を起こせば必ず応援してくれる人はいる。
お金の事で困ったら、ミナロの電気工事代出世払いの話を思い出して欲しい。
分かってくれる人は必ず何処かにいる、また、日頃の行いがいざというときに現れる事を忘れないで欲しい。
翌日はものづくり共和国さんへ行かれると言っていた。
「技者王国」と大夫かぶる部分がある、是非一度あってみたいと思っていた方々だ、S野さんに使者としてヨロシク伝えてくださいと頼んだ。
これからもあちこちと訪問されるのだろう、製造業の結びつけ役として、沢山の事を見てきて吸収して欲しい。
「将来ガンダムを一緒に作りたいです」と言ってくれた言葉は忘れない。
どこの工場就職したとしても、今の気持ちを持ち続けていて欲しい。
PS.でもミナロへ就職希望であれば3ヶ月は無給の覚悟でね。(笑
お土産、おいしかったよ、またヨロシクね!