銀行のワガママ

設備を買うための資金を、信用金庫から借りる事にしたのは以前に書いた。


金利や融資条件はすべて満足のいく内容だった。
その資金が実際必要になるのは設備が入る来年1月なのだが、今月9月は信用金庫の半期決算。
信用金庫側から前倒しで「借りてください」と言ってきた。
支店ごとに貸し付けのノルマがあるためだ。
最近の金融機関は地域レベルではかなり激しい競争が行われていると聞いた。
地方銀行の大手では、以前貸しはがしをしていたところが、手のひらを返したように、借りてくださいと言ってくるという。
顧客の奪い合いとなっている。
ミナロでは今回の信用金庫側の申し出をこころよく受け入れた。
前倒しで借りる事にした。
機械もまだ無いのにお金の返済が早く始まるのは了解の上でだ。
その理由は、先月ミナロで出した融資条件の交渉に応じてくれた事である。
お互いが必要としている、持ちつ持たれつといったところだ。
それにいずれ返すお金だ、返済の開始が早まる分、終わりも早い。
大勢に影響はない。
起業三年目の弱小製造業が、銀行のワガママを受け入れられるという事は、健全な経営の証。
信用金庫のかたが来社したタイミングがよく、社員の一人も個人年金保険に加入した。
地域が活性化するにはお金の回転は重要な要素。
その一部でもミナロが役に立てば良い。
情けは人のためならず。