リコール

とうとう国内でもソニー製のバッテリーから火花というニュースがあった。


今年8月、アップル、デルのノートパソコンが相次いで発火、どちらもSONY製のバッテリーが原因だったのだが、ソニーは「デル、アップルコンピュータ向け以外では事故が起きる可能性は低いと」言うことでリコールを決定したのはだいぶ後となった。
そのリコール対象バッテリーを積んだ、富士通ノートパソコンが発火してしまった。
もっと早く回収していれば・・・
みどりかわが使っているVAIOも、みごとに対象品だ。
しかし10月28日現在、まだ回収開始とはなっていない。
またフレッツ光用のNTTでレンタルしているルーターのACアダプターも、出来が悪かったらしくリコール対象品だった。
「ひかり電話」対応機器付属の電源アダプタの不具合および対応について
なにこの引きの強さ?
普段ものづくりの現場では、ちょっとした不具合は良くあることだ。
しかし不具合が見つかった時点で、即対応するのが基本だ。
色々な失敗をし、不具合を直し、そうやって製品も技術も玉成されていく。
だが、コストを気にし始めるとそんな時間をとっていられない。
早く安く作らないと市場では勝ち残れない。
まず設計で手を抜き、次に作るときに手を抜き、チェックも適当に市場に出し、不具合が見つかってもしばらくはほっておく。
お金と時間を掛けないためには、この方法しかないだろう。
でもそれが今回のような全世界で使われているバッテリーだと大変なことになる。
今回の回収でいったいどれだけの無駄なお金が出ていくのか、累計960万個の回収で510億円の費用とも言われている、バッテリー使用メーカーはソニーに対し損害賠償も検討中だと。
安く作って利益たっぷりのはずが、会社の経営をも揺るがしかねない大損害。
きっと関係下請けは今まで以上にコストダウンを突きつけられるだろう。
巨大メーカーの不祥事が健全な中小製造業の成長を妨げていては、日本のものづくりの将来は厳しい。
それでいいのか?
CSRとかコーポレートガバナンスとか本気で思って言ってるのだろうか。
VAIO、気に入っているんだけどなぁ