研ぎと磨き

ものを削る作業に、研ぎ(とぎ)と磨き(みがき)という2つの言葉がある。


先日、材料研究の勉強部会でテーマになっていた研磨について。
新潟の燕市には、磨き屋シンジケートと言う団体があるらしいと、部会講師の中村先生が現地へと見学に行ってこられた。
燕商工会議所が世話役となって、地場産業を復興させようという試みで、TVや様々なメディアで取り上げられている。
大手メーカー、商社がコスト重視で海外へ行ってしまい、取り残された製造業者達が生活するため、県外からの受注をとる仕組みを作り上げた。
研磨の世界はまさに職人技。
ナノオーダーの作業だ。
しかしナノレベルは目に見ることが出来ない、感覚で仕上げることとなる。
長年の経験が、目に見えない領域の仕事をこなす。
この神業に近い技術を国内から無くしてしまうのはもったいない。
儲かるものしかいらん という資本主義では今後製造業で起業など出来るはずもなく、古き良き伝統を残すこともままならない。
燕商工会議所は地場産業を活かし、民間と民間結ぶための知恵と行動がすばらしい。
地域の産業だから後押しをするのもわかりやすい。
ものづくりは日本にとって無くてはならないもの。
(異論があるなら伺いたい)
ならば地方に頼らず、国をあげてものづくりの技術を残すことは出来ないのだろうか。
ところで勉強部会で出た疑問。
研ぎ(とぎ)と磨き(みがき)の違いはなんでしょうね?
ある人は、同じことじゃないですか。
ある人は、言葉が違う以上それぞれ別の意味があるはず。
ある人は、研ぎは実用性、磨きは装飾のためでは。
本当のところはどうなんでしょうね、知っている方が居たら教えてください。
みどりかわ的には、研ぎは精神、磨きは身体だとおもっていますが・・・ 
なんつってね。