レイアウトマシン

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ミナロの設備にレイアウトマシンと言うモノがある。


レイアウトマシンとは立体物の製作、測定に使う装置だ。
使用者は図面やCADデータの3次元(X,Y,Z)座標を基に、デジタルパネルに表示された数値と照合していく。
最小単位は0.05mm、髪の毛より少し細い範囲を測定できる。
主にミナロではこのレイアウトマシンで治具等の品質保証する。
そのため、レイアウトマシン自体の精度も重要となってくる。
(狂ったレイアウトマシンでワークを検査したところで無意味ですから)
そこで新工場に引っ越して一年が過ぎたところでレイアウトマシンの点検、調整を行った。
まずはレイアウトマシンが乗る定盤のレベル出し。
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水準器を使い平行を出す。
1年も経つと結構狂っていた、今回は時間を掛けて気泡の目盛りがど真ん中に来るように調整した。
もっとも定盤はワークより大夫大きいため、普段使う範囲であれば問題なかったのだが、これから取りかかる比較的大きいワークため、出来る限りはゼロに近づけた。
定盤の平行が出たところで上に乗るレイアウトマシンの調整だ。
定盤に対し平行度、垂直度を見る。
手元から最も遠いところで若干平行度が悪かったので0.05mm以内に入るよう調整した。
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途中で基準となるスコヤの精度が悪かったためすこし手間取ったが、最終的にはダイアルゲージを使っての計測では問題なしとなった。
このレイアウトマシンは前木型屋の廃業時に譲り受けたモノ。
すでに17、8年は使っているだろか。
今では自動で非接触で測定できる計測器があるのだが、目が飛び出るほど高い。
しかも測定の仕事はマシニングセンターやCADと違い掛かったコストをもらいにくい設備で、加工や製作には予算が付いても、検査の工程に多額の代金はもらえないのだ。
安い代金では高額な設備投資はとても出来ないのである。
と言うことで、まだまだこれからもこのレイアウトマシンにはお世話になるだろう、問題が起こるまでサボりがちだった点検だがこれからはきちんと定期点検を行っていこうと思う。
あなたのアレも測定しましょうか?
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