アクリル加工

20070907sc
これは、第40回東京モーターショー (一般公開は10月27日(土)から11月11日(日)まで)に出展される車です。
『i MiEV*1 SPORT(アイ ミーブ スポーツ)』


このホイールの中でオレンジ色に見えるのが実はアクリルなんです。
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こんな形の物が1つのホイールに3本1組で付いています。
このアクリル部品をどうやって作ったか説明しましょう。
まずは材料。
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サブロク板と言われる大きさの5mm厚を使います。
今回作る部品の厚さは約14mm、と言うことは3枚分貼り合わせなければなりません。
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横切りと呼ぶノコで必要な枚数をカット。 ホイール4つ分ですから 全部で36枚も必要になります。
材料の時には皮をかぶっていますが、剥けば綺麗なアクリルが登場。
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接着にはメチレンクロライドを使います。
器の中で表面がヒタヒタななるまで溶剤を入れ、気泡が出来ないようそっとハケで塗ります。
表面が乾かないうちに、2枚を重ね接着。
あわてて貼ると気泡だらけになるので注意。
同様に3枚を貼り合わせます。
器から出して乾かすと周りが白くなりますが、後に加工するので問題ありません。
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用意できた材料をマシニングセンターで加工します。
1つの部品に対し表と裏と2面加工です。
クランプが無いのに気がつきましたか?
どうやっているかは企業秘密です。(w
この後磨いて完成。
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透明感あるアクリル部品は綺麗ですね。
ホイール本体に組み込むのにすこし苦労しましたが、出来は上々。
依頼主さまからも喜びの声を頂きました。
東京モーターショー に行かれる方はぜひ三菱ブースで実物をご覧下さい。
アクリル加工もミナロまで!
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