変わってゆく会社

税理士の方からLLP,LLCという新しい組織形態のの事を聞いた。


大西さんのエントリーにもLLC,LLPについて詳しく書かれている。
LLC(Limited Liability Company)とは、有限責任会社、
LLP(Limited Liability Partnership)とは、有限責任組合、の事だ。
言葉だけで判断すれば、現在の有限会社や株式会社も出資した分だけの有限責任であるので、どこが違うんだ?となるのだが、LLC,LLPの場合は現行の会社組織より柔軟で手軽に会社を起こせるようになるようだ。
メリットとして、

  • 最低資本金規制や株主総会、取締役会といった規制がない。
  • 出資比率による配当の決まりはなく、割合を自由に設定出来る。
  • 研究開発費などの出費は出資者(親会社等)の損金として計上出来る。
  • 利益が出た場合は構成員課税とする事により組織に対する課税は無く、出資者に直接課税される。
    (現行のように法人税と所得税の二重課税にならなくて済む)

  • この事を踏まえ現状を考えると、ミナロで唱える2.5次産業やトランクコンピュータワークスブログまたはレップと言ったやり方、考え方がもっと有利に出来そうな感じがする。
    例えば、2.5次産業の考えで出来上がったMLFlasherも、研究開発費はそれぞれの会社負担で外注請求は無し、利益が出たときに取り決めに従い分配している。
    このやり方がLLC,LLPと言った組織として運営出来ると言う事だ。
    (逆を言えばLLC,LLPで無くても出来ているといえるのだが・・・)
    何かモノを作りたいとき、資本は出せないけど時間と能力は出せる、と言った場合に有効だろう。
    資本の比率に関わることなく権限と分配は自由に決められる、法律で認められた組織形態としてカッコになれば信用度も増す。
    早ければ来年から採用されるというLLC,LLP、これから何かを起こそうとする人には要チェックです。
    企業のあり方も変わってゆくのでしょうね

    参考 渡邊佳奈子氏(経済産業省 経済産業政策局産業組織課)講演