誰がための戦略か

先日の記事、経営戦略とはに、小さな会社の経営革新 いいやまさん よりすばらしい解釈を頂いた。
ありがとうございます。


そこでもう一度、ミナロの経営の現場で感じた実情を書いてみる。
戦略とは言うが、まずは戦う相手が誰なのか?
敵とは、お客さんの事なのか、ライバル会社の事なのか。
ミナロではすべて味方だととらえている。
まだ見ぬ人も含めて。
同盟とか友軍と言ってもいいかも。
こう書くと「戦略的」なモノの言い方に合っているが、実際は長期的な展望は先の記事の通り、たちえません。
いいやまさんのおっしゃる、
>何をするか(何をしないか)を選択して・・・
この部分も相手次第で大きく変わってくる。
人が増えるのも、設備が増えるのも、仕事を受ける受けないも、その瞬間の判断だ。
この瞬間の判断の連続が、中小零細外注先企業の本質。
これでは全体を見る戦略というより個別の戦術に近い。
(経営に戦うと言う言葉が付くのがイマイチ馴染めないところがあるのですが・・・)
>「何で覚えられたいのか」
これです、肝心なのは。
人に伝わるように書こうとすると、会社案内の表紙をめくったら書いてあるだれも気にもとめない「会社方針」と同じになってしまう。
かといって専門特化した経営戦略を書けるほど、業界全体の動向を把握するアンテナが中小零細製造業では張れていない。
必ずどこかに察知できない事象があり、ある意味目をつぶって、耳をふさいで手探りで進んでいる。
この見えない部分、予測できない部分をなるべく少なくする。
または万が一でもダメージ少なくすることが安定経営に繋がるのでは無いだろうか。
業界全体を把握することを「経営戦略」と言えない事も無いだろうが、闘争ではないので諜報活動とでも言った方が良い。
「経営戦略」を考える前に、状況を知る事、相手にされる場所に立つ事が先だ。
経営戦略が必要なのは誰のため?
安定経営を目指すその企業のため?
イヤ、実は金融機関や行政への報告のためだ。
お金を借りるため、助成金をもらうためにもっともらしい展望を書く。
しかし何の約束もされていない、期待値でしかない数字だ。
帳面より顔面を見た方がその企業の信用度がわかると思う。
もう一度言う。
中小零細製造業は、状況を知る事、相手にされる場所に立つ事が先だ。
*いいやまさんにはミナログが戦略的だと見えましたか。
 そこまで計算高く無いですよ(笑
 今回頂いたコメントでもう一度自分の頭が整理できた大変感謝です。
改めてブログって良いね

いいやまさんのこの記事は製造業の方に是非見て頂きたい。