メルマガNo02

ミナロメルマガ保存版
起業して1年の間に起こったエピソードを綴ってあります。
当時製造業メルマガは非常に珍しかった(今でも?)ものです。


2003年09月26日 発行分
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      ■ まだまだ期待出来るさ、ものづくり会社の設立一年間 ■
        □□ 製造業でも創立一年でここまで出来た □□
         「一期目黒字」「取引先10倍」「新聞に載る」
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前回は解雇から新会社設立までの話でした。
当然ものづくり会社には工場が必要です、貸し工場探しも同時に進めていました。
しかし探すとなかなか希望する物件は見つかりません、中でも一番苦労するのがやはり『お金』です。
いかに『お金』をかけないで、銀行残高を少しでも多く残して仕事を始めるかが起業するときの重要な点ではないでしょうか。
ミナロはこうしました、以下より本文です。
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『第二部 交渉人』
会社の登記と同時に工場を探さなければ・・・
複数の物件が候補にあがった、なかでも一番使い勝手の良い工場に的を絞った、社員達も一番気に入っていた。
正攻法で行くならば、まずは不動産屋に行くことになる、しかしだ、借りる時点で用意する金額は、大家さんに礼金2ヶ月、保証金6ヶ月であわせて8ヶ月分、さらに前家賃と不動産屋にひと月分の手数料で2ヶ月分、借りようとしている家賃が月23万円だから合計の10ヶ月分で・・・
230万円??
さらに追い打ち、「保証協会の審査が必要」ということだ。
つまりは支払い能力があるかどうか審査する、なければ当然不動産屋はOKしない。
これから起業するっていう30代で二人の子持ちが、信用なんてある分けないし何千万もの貯金がある分けない、あったらとっくに工場買ってるって!
「そんなの借りれるわけないじゃんかっ!」と叫びつつある方に交渉をお願いした。
その方がやったことは、まず大家さんへの直接交渉。
実はこの物件3年ほど前から借り手が付かずに空いていた、空いているとは言っても工務店の残材と機械が置いてあるため、借り手がついた時点で大家さんが片づけなければならない状態だ。
「もし貸して頂けるのなら、片づけを手伝いましょう」
人手とゴミ処理をうけ持つと言うのだ、大家さんとしては非常にメリット有りだろう。
それと残材の処理を格安ですませる代わりに保証金3ヶ月分にしてもらう。
同時にゴミ処理業者と交渉、こちらでゴミを分別して持っていくので、通常の10分1で引き取ってもらう。
当然、不動産屋と信用保証協会は通さず借りるって事だ、そのため不動産屋へのケアもしっかり、金沢産業団地の非常に便利な名簿をお土産に、現状を説明し、お互いの為になっていない事を認めさせ、大家さんと直接交渉の了承を得た。
最終的にミナロが払った『お金』は、大家さんへ保証金3ヶ月分と、交渉してもらったお礼とゴミ処理代で20万円、合計は4ヶ月分弱で借りることが出来た。
片づけの手伝いはミナロのメンバーがやることで、結局は『お金』を極力使わずに残高をすこしでも多く残し目的の工場を借りることが出来た。
余談になるが、
今回交渉をお願いした人をスーパーネゴシエーターと密かに呼んでる。
本職は、保険屋さんで個人代理店をやってるが、金沢産業団地のなかでも顔は知ってしても、何の仕事してるか知らない人がたくさん居る。
木型製作所の時代からつき合いがあり、金沢産業団地のお祭りやソフトボール大会といったイベントの首謀者であり、それを手伝ったりする仲だ。
別の機会にこの方の詳しいプロフィールを書きたいと思う。
「元生命保険支店長」「30年前にアジア大陸単身横断」「反則切符でも罰金無し」等、伝説に近い存在である。
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次回予告 『第三部 出世払い』
電気工事をお願いする際、ミナロで考えていた予算は30万円、
しかし出してもらった見積金額は120万円!!
「どうやって払おうか・・・」
と考えたときにとっに出た言葉が「出世払いじゃダメ?」
答えは・・・
次回につづく
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【発 行】物づくり応援企業 ミナロ
【発行人】みどりかわ
『日本の物づくり、がんばろう!』
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