禁談合には覚悟がいる

最近談合による受注が厳しく見られるようになっている。


談合と一口に言っても、それぞれの業界によって様々だろう。
例えばミナロでも条件によって、受注できなかった仕事の見積価格を公表する事がある。
その条件とは相手が大手の場合で、受注したところがミナロと同程度の規模の場合だ。
相見積で勝った相手に、こちらの値段を教えるのはなぜか?
それは、次回以降の仕事の単価を下げないためである。
ミナロの場合、相見積の競合を敵だとは思っていない、むしろ仲間意識のほうが強い。
中小零細の下請は、大手からなるべく利益率の良い仕事をもらう事が重要となる。
相見積の場合、値段が落ち始めると際限なく落ちる。
利益率の良い仕事のままで、値段の下落を防止するには、受注した業者に対抗の見積金額を見せるのが良い。
2番目の安値より10円でも安ければ受注出来るのだから、無理に利益を削ぐ事はもったいない。
ただし、相手が大手だと言う事が重要だ。
仲間内の仕事でこれをやったら、会社はでかくなるだろうが、敵も増える。
絶対にやってはダメだ
この考えは、談合の序の口かもしれない。
見積段階で相談して価格を決めているわけではないので、談合とは呼ばないだろうが、業界を守るという意識が談合に繋がる。
談合の中でもっとも悪とされるのが官製談合だ。
行政側からの落札金額が前もって流れる、その金額にもっとも近い業者が受注する。
受注業者より行政側にリベートが入る。
行政主体の出来レースと言っても良い。
ヨコハマ金沢産業団地では、この様な事もあった。
この件について官製談合かどうかの白黒は出ていないようだが、かなり臭う。
そしてこの様な、白か黒かは分からないけれども臭うやりとりは世間から排除されようとしている。
どれだけ業界を守るためだとか、行政側のやった事だとか言っても、談合は違反である以上、関わらないのが身のためだ。
談合から足を洗うのは禁煙するよりもっと覚悟がいるだろう。
だが会社の命が掛かった状況で判断するなら、自ずと答えは出ている。
守られている経営より、攻めの経営のほうが何倍も面白いしね