倒産した会社(4)

弁護士と倒産・自己破産の話をすすめている友人達。


まわりになんの相談もなく、家族だけで決めてしまった倒産・自己破産。
その土地を抵当に持っている銀行支店長と話したときがある。
倒産は会社の張り紙をみて初めて知ったという。
なんで前もって相談してくれなかったのだろう、毎月の返済も今まで一度も滞ったこともなく、借入金額だってもっと凄いところはいくらでもあるのに・・・
近隣の所属する組合でも、
助けられることはいくらでもあるのに何で相談してくれないのかな・・・
と、非常に残念がっていた。
この会社が木工製品を作るために資材を買っていた材料屋だってきっと同じ事を思うだろう。
今まで親子三代、何十年と取引してきたつき合いなのに、なんの相談もなく、これからはすべて弁護士を通してくださいとなってしまったら、残念としか言いようがない。
迷惑を掛けたくないという気持ちが、まるっきり裏目に出ている。
思うに、普段からつき合っている人たちとの交流の浅さが問題なのだろう。
用事があって銀行に行ったとしても、事を済ませばすぐ帰ってきてしまう。
組合事務所へ行ったとしても同じ。
まわりの要人達とは本当の信頼関係が築けなかったのだ。
つづく・・・


仕事以外の時間を共有すること。
これは一見ムダな時間ですが、ここぞと言うときに頼りになります。
お金ばかりを追いかけると、人付き合いも狭くなる。
金の切れ目が縁の切れ目では今の時代に会社はやっていけないでしょう。
忙しいからと言って仕事だけしていて、まわりが見えなくなる状態は絶対に避けたい。
渡る世間に鬼はない