倒産した会社(5)

普段からつき合っている人たちとの交流の深さが身を助ける。この事に気づいてほしい。


表面上ではうまく行っているように見えても、実の所は・・・
と言うことはよくある。
今回もまわりからは、まさか倒産するほど危ない状態だったとは見えなかった。
ひとつは、友人の口からはこれまで一切そういう話が出なかった。
もうひとつは、帳簿を見ている銀行でさえ、この状態なら倒産にはなるはずがないと思っていたからだ。
ではなぜ倒産・自己破産なのだろうか。
この最大の理由が、まわりと深い交流を持たなかったため、判断基準が通常からかけ離れていたと言うことだ。
受注量の低下という問題はあるが、資金繰りはまだまだ手は打てる状態だった。
返済方法を考えてもらうことだって十分ありえる。
まわりからは普段の仕事は忙しそうに見えていた。
単価が厳しいのはどこも同じだし、量があれば大丈夫だろうと、心配もしていなかった。
だが、実は社員の無断欠勤や予定外のアクシデントに追われているだけだった。
つづく・・・


非常に狭い社会で仕事をしていると、それが全てだと勘違いをおこします。
仕事の単価も給料も、土地の価格でさえ、自社の適正価格がいくらかなのかを決めるには、広い範囲の情報と判断材料が必要です。
「井の中の蛙大海を知らず」にならないように気をつけないといけません。
明日は我が身か?