熱発電の商品化

昨日は新材料応用研究会の第五回目があった。


今回のテーマは「熱電変換材料」について、熱発電素子の商品化への課題という内容だった。
熱発電とは、温度差を利用し電気エネルギーを得る方法だ。
1821年にドイツの物理学者トーマス・ゼーベックによって発見され、ゼーベック効果と呼ばれている現象で、異なる材料の2本の金属線を接続して1つの回路をつくり、ふたつの接点に温度差を与えると、回路に電圧が発生する。
似たようなモノに光発電があるが、こちらはソーラー発電として有名だ。
いまいち普及しない熱発電に対し光(ソーラー)発電が有名になったのは、国の介入が要因らしい、光(ソーラー)発電はエネルギー問題を解消する手段と期待され、全国的に普及させるための補助金が付いた。
残念な立場になっている熱発電だが、温度差をとれるところは普段の生活の中に多く存在する。
人体熱を利用した腕時計や ろうそくラジオ
ろうそくラジオにいたっては、元々生産量も少なく昨今の災害続きですべて売れしまい在庫が無く、作る会社もすでに無いそうだ。
ゴミ焼却炉、車の排気ガス、室内外の温度差、地熱、体温等、捨ててしまっている熱、時には邪魔になる廃熱がエネルギーに変わったら様々な場面で有効に使えると思う。
次回以降の研究会では、この熱発電をテーマに商品化に向けた用途開発を引き続き行っていく。
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