町工場でも出来ること

中小企業町工場の経営者として最近思うことをまとめてみた。


1.町工場の観光資源化
日本に居ながら手っ取り早く外貨を稼ぐには、外国人に日本に来てもらってお金を使ってもらうことだ。
日本に来る観光客数は年間約800万人、これはフランスのモンマルトルに来る観光客数とほぼ同じしかない。
まだまだ日本に来てもらう手立てはあるはずだ。
最近、外国人の工場経営者が、日本の中小町工場を見学したがっているというのを良く聞く。
ミナロにもバングラデシュから見学に来るぐらいだし。
特に社会主義国の人々は、自分の意思では国外へ出られないので、日本へ行ったことがステータスになるんだとか。
そこで、まずはこちらで召喚状を書き、ツアーを組んで、日本の町工場を見学して、お金を落としていってもらうのだ。
さらには、大手企業が下請けとしか見なかった工場どうしが国を超えて直接で合うことにより、取引が始まれば言うこと無しだ。
2.学校と町工場の関わり
学校に臨時講師で伺うとよく言われるのだが、
「生徒達は、先生や教授が話しても無関心だが、中小の経営者が教壇に立つと目が違うのです」と。
その気持ちはよくわかる。
毎日の退屈な授業より、外部から面白そうなおっちゃんが来たら、そりゃ目も輝く。
たぶんそういう経験は、ず~と記憶に残っている。
人は記憶の中から次の道を決定する答えを導く。
つまり、若い内に、モノ作りの楽しさや経営者の心構えを伝えられれば、将来製造業に進む子や、経営者を目指す子も出て来やすくなるだろう。
底辺が広がれば、てっぺんも高くなるのは当然だし。
3.日本を世界一にする町工場戦略
日本以外のアジアのメーカーは、どん欲で、利益のためなら容赦無し、といった印象を受ける。
日本人の特徴である、おもてなしや、お互い様の精神は、世界では時として邪魔になる。
そこで、日本の町工場が持つ技術を世界一にするために、キャンペーンを打ったらどうだろうか。
例えば、2013年はオールジャパンで、金属加工のジャンルを徹底的にアピールしまくる。
国内の産業系イベントでは毎回日本一の金属加工屋を決め、海外への出展も全員「金属加工」と書かれた、オールジャパンユニフォームを着て行く。
翌年は、鋳造鍛造業、その翌年は複合材料樹脂加工業等々を毎年ジャンルを変えてやっていく。
業種を絞り集中することで、世界にアピールできる深さも増すだろう。
おもてなしや、お互い様の精神が残る日本中小企業だからこそできる事ではないか。


てなことを最近考えているのだが、どうだろうか?
国や大手企業に任せていたら、我々は死んじゃうと思う人達は、是非命ある内に行動しましょ。
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